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2011'10.13.Thu

一本寝

お久しぶりです。
二日ぐらいさぼってましたね。
一本寝してたんです。一本寝。

一本寝(いっぽんね):

仕事を終え、帰宅してからすぐに寝ること。その間食事もしない。風呂にも入らない。一切を捨ててただ朝まで眠ること。一本ぶっつづけで寝ること。



造語です。
とどのつまり、二日間一本寝してたわけです。
仕事はちゃんと行きましたけども。逆に仕事に行ったからの一本寝です。

髪形とかもう、連載抱えまくった漫画家みたいになってました。
今日はなんとか持ちこたえて一本寝は避けられそうです。

※ 遅れてすいません。宣言していた小説を追記の方に載せておきます。
涙、二粒

 一.

 私は最近、いつ何どきでも、「淋しさ」「侘しさ」を感じていた。
 その理由は、自分でも分かっていた。特に親しかった友人たちが、ここ最近で急に大人っぽく、真面目になったからだ。
 利田は小難しい話ばかりするし、小野原はガラにもなく彼女をつくった。その彼女と言うのがまた大人びていて、さわらに私の孤独感を煽った。
 私は一人、ほこりっぽい部屋で、くわえ煙草のままベッドに寝転んでいた。
 天井には白く光る電灯が点けられ、そこに向かってもくもくと紫煙があがっていた。
 私はそれをぼんやりと眺めながら、体が妙に熱っぽいことに気がついた。もう十一月だというのに、体は内側からぽかぽかと温められているようだった。
 私は携帯電話を掴んで、何の気なしに利田にメールを送ってみた。
 数分して、返信が来たが、その内容は私の送ったメールと同じ、何の気なしのものだった。
 こういう、特に意味の成さないやりとりでも、彼に対して妙な大人っぽさを感じてしまう。一年ほど前なら、何の気なしのメールでも一日中会話が続いたものだが、最近ではそれもない。私は憂いながら携帯を閉じ、瞼を落として眠りについた。
 しばらくして、部屋の電気を消し忘れたことに気付いたが、眠気が先行してどうでもよくなった。

 二.

 その日、私は学校から家へ帰る途中、利田と小野原を食事に誘った。
 彼らは二つ返事でそれに応じ、それぞれの帰路についた。
 私は家に着くなり、玄関にかばんを放り出して自室へかけこんだ。
 そうしてひえた部屋の中で、彼らを誘ったのは失敗だったろうか、余計に自分の孤独感を煽ることになるのではないかと考えた。
 彼らは皆、淡々としているし、表情も言動も、その雰囲気すらも大人のものだった。
 真面目で真摯で、淡々。それが私の頭の中にある「大人」というもののイメージであり、彼らはそれに痛いほどぴたりとはまっていた。
 私はうす暗い部屋で一人、ため息をついたり目をこすったり、意味も無くテレビを点けたりして過ごした。そのうち家族が帰って来たので、私は晩飯について知らせようとしたの階に下りた。
 帰ってきていたのは、父だった。父は私の顔をみるとすぐに「ただいま」と言い、微笑してみせた。
「今日、晩飯いらない」と私が言うと、父は「そうか」とだけ言い、冷蔵庫からビールを取りだした。
「あんまり遅くなるなよ」
「大丈夫。近所のラーメン屋だから」
 私はそれだけ言うと、すぐに自室に引き返し、時間が来るのを待った。

 約束の時間が来たので、私は待ち合わせ場所として決めておいた利田の家へ向かった。
 ひんやりとした空気が私の体を包み込んだ。体から脂っぽさが抜けていくような、心地よい気分だった。
 利田の家は駄菓子屋を過ぎた路地の中にあった。うすい卵色の外観で、今まで何度となく見てきたものだった。
 利田は玄関先のポーチに座って、ぼんやり空を見つめていた。私がこっそり近寄って声をかけると、「おお」と間の抜けた声を出した。
「オノは?」と私が言うと、彼は「そろそろ来ると思う」と言った。
 案の定、数分後に小野原はやってきた。私は開口一番に「よう、プレイボーイ」と言った。彼はウヒヒヒと笑った後、にやにやしながら「やめろ」と言った。
 私たち三人はそのまま自転車に乗り、目的のラーメン屋へと向かった。
 外はもうすっかり暗くなっていて、しんしんと虫の声が聞こえていた。
「ケン、就職先決まった?」利田が私を見ながらそう言った。
 私は申し訳ないような、残念なような、情けないような気持ちで「いや」と言った。
 利田は「ふうん」と言い、また前を向いた。その背中はなんとなく、小さく見えた。

 ラーメン屋に入ると、すでに何人かの客が入っていた。家族連れらしく、彼らは私たちに一瞥もくれずにラーメン屋焼き飯をほおぼっていた。
私たちは席に着くと、。「俺ラーメンでいいや」「俺は・・・・・・カレーにするか」と注文を決めた。私はなんでも良かったので、とりあえずラーメンを注文した。
 注文が来るまでの間、私たちは他愛も無い話をして過ごした。小野原の彼女の話、利田の最近の私生活。
 そうして話しているうちに、話題はどんどん彼らの方に向いて行った。私は会話に混ざることもできず、一人うずくまっているような気持ちで、注文が来るのを待った。
 そのうちラーメンが運ばれ、次にカレーが運ばれてきた。私はラーメンをすすりながら、思いきって聞いてみた。
「お前ら、なんか変わったな」私はそれを言うと同時に、自分が変なふうに赤面しているのに気付いた。
「まあ、うん」小野原が言った。
「確かに、変わったかもな」
しばらくの間、しいんとした沈黙が流れた。そのうち、先ほどの家族連れは帰って行った。
 店内にはひっそりとした空気が流れ、食器同士のこすれる音と、ラーメンをすする音しか聞こえなくなった。
「泣いたからかな」利田がふいに言った。
「そうだな」小野原が真面目な顔をしてそれに答えた。
 そのやり取りの後、店内にはまたひっそりとした空気が流れた。
 なんとなく、彼らが大人びてみえる理由が分かった気がした。同時に、私と彼らの間の壁が無くなった気がした。
 私はやりきれない気持ちのまま、一気にラーメンをたいらげた。


                                   了.
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中 庸

この小説のもつ空気。
(私が感じた)痛み・空疎感・疎外感を2日間、反芻しました。

2011/10/16(日) 19:33:40 | URL | [ 編集]

北向きの窓

>中 庸 さん

返事が遅れてしまい申し訳ありません。
目を通していただけるだけでもありがたいです。

痛み・・・というのは意識していませんでしたが、ネガティブな感情を意識したのは間違いないです。

100%ネガティブというわけではありませんけども。

2011/10/29(土) 22:00:40 | URL | [ 編集]

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