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2011'05.16.Mon

人間について

みなさん、想像してください。

あなたはバスの座席に座っています。
すると一人のおばあちゃんが、バスに乗り込んできました。
そうして、ちょうどあなたのすぐそばにやってきました。
あなたは席を譲りますか?譲りませんか?

きっと、大概の人は、「譲る!」と答えると思います。
でも、自分の心に聞いてみてください。
あなたは、本当に、そのおばあちゃんに、席を譲りたいと思いましたか?
できることなら、ずっと楽に座っていたくはありませんか?
わざわざ立ち上がったりはしたくないですよね?

さて、これはどういうことなんでしょうか。
純度100%の心遣いでやってるのか、ただ世間体を気にしているのか。
はたまた、それがルール化してしまっているのか。

不思議じゃないですか?
もともとは心遣いだったものが、いつの間にかそういったものに変化していっている。
いつの間にやら、ルール化されている。
人間って、不思議ですね・・・。

6
各人。

●記憶の跡地(6)

コンビニに入ると、まだ六月の中旬だというのに冷房がついていた。寒いのが苦手な私にとっては、迷惑きわまりないのだが、雑誌コーナーで汗だくになりながら週刊誌を読んでいる人を見て、なんだか我慢しなければいけないような気分になった。
何を買おうか悩んだが、乙女らしく梅酒を二本ほど買った。外へでると、やはりむっとした空気が私をすっぽりと包んだ。
アパートに戻ると、部屋の前でコウが私を待っているのが見えた。
「あれ?ちょっと来るの早いんじゃないの」私はそう言って、右手に提げたビニール袋を、頭の位置まで掲げてみせた。
「勝手に入ってようかと思ったんだけどね」コウはそう言って、ふふんと笑った。「いろんなところが抜けてるくせに、戸締りだけはちゃんとするんだから」
「うるさい。まぁ入って」私はそう言って、彼女を部屋へ招き入れた。
「掃除好きは健在だったんだ」コウはそう言うなり、ベッドの上へどっかと座りこんだ。
 この光景を見るのも、三か月ぶりだ。高校時代など、毎日のようにこうして他愛も無い話に花を咲かせていたものだ。
私は冷蔵庫から適当につまみを出して、机に並べた。そのあと、鞄からテストと赤ペンを取り出した。
「へえ。ちゃっかり採点なんてするんだ」コウはそう言って、私の手元を覗き込むようなしぐさをした。
「まぁ、一応担任だから」私はそう言って、ビニールから梅酒を出して、コウに渡した。
「まぁ、まずは乾杯から」
「なんか、貧乏くさいね」コウはそう言って、くくくと笑った。
「こういうのがいいんじゃない」
「まあ、嫌いじゃないけど」コウはそう言うと、缶のプルタブを開けた。私も続いて開栓した。
「えーと・・・」私は下唇を噛みながら、乾杯の文句を考えた。
「久しぶりの再会に乾杯!」
「なんじゃそりゃ」コウは少しあきれ気味に、そうじゃないでしょとでも言いたげに、缶を前に突き出した。
 それぞれ一口ずつ飲んだ後、私は早速テストの採点に取り掛かった。コウはひとつため息をついて、話し始めた。
「ね、高校の時に、飯塚君って子、いたじゃん」コウはどこか記憶の奥の方をかいつまような表情をして、言った。声のトーンや雰囲気から、あまりいい話ではないなと分かった。
「うん、居た。あの、暗くて地味な子でしょ」
私は視界の端で物をとらえるような感覚で、コウの話を聞いていた。
「そう。その飯塚君がね、三日前自殺したらしいの」
 私はまるで別次元からナイフが飛んできたかのように驚いて、コウの方を振り向いた。
「若すぎるでしょ・・・」
「もう、本当に嫌になっちゃうよね。いくら接点が無かったって言っても、同級生が死ぬのって、そりゃあ気分のいいものでもないし・・・」コウは頭を左右にぶらぶらと揺らしながらそう言った。
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